166: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/06(土) 22:56:00.68 ID:aZSRjLkro
「む、私はそこまで意地汚くないかも!」
「最早意地汚ねェとかそォいうレベルじゃねェから……」
食い意地張っているとか意地汚いのではなく、喰い意地汚い。
それこそ、いずれは飼い猫・スフィンクスと上条を比較してどちらから食べるか検討しだすのではとか勘繰ってしまう程に。
「それじゃあ、これで私がお腹いっぱいになれるかどうか、勝負だね!」
「……はァ?」
「負けたら罰ゲームだからね!」
「いや、何言ってンだよお前。そンなモン俺の勝ちに決まってるじゃねェか。
どォせちょっと目を離したら、お腹すいたお腹すいた言ってンだろォ?」
突然勝負を申し出た理由は分からないが、
野口さん1人で抑えられるような胃袋では無い事を一方通行はよく理解している。
上手に野口を使って空腹を満たすには……バイキングが手っ取り早いだろうか。
1000円で食べ放題と言う店なら、いくらでもあるはずだ。
しかしインデックスは、バイキングでは粗方出禁になっていたはずだと記憶している。
いや、実際には出禁になったのは1店舗だけなのだが、
インデックスの噂が一気に広がった事による店側の措置だった。
それに伴って一方通行もまた然りだ。全然食べてないのに、おかしな話である。
「とにかく、私がお腹いっぱいになった時点でお金あったら私の勝ちだからね!」
インデックスはそれだけ伝えると、足早に立ち去って行った。
空腹か否かを判断するのはインデックスなのだから、どうとでも言えるだろ。
と一方通行が突っ込みを入れる前に、インデックスはどこかへと行ってしまう。
「……まァいいか」
どォせ忘れるだろ。と一方通行は思考を切り替え、インタビューを受けている上条の方を見やる。
何やら久慈川りせがインタビューをしているが、その周りにいるいつか見た青髪と金髪が怨嗟の念を上げていた。
確かに久慈川はアイドルの有名人だ。
それからインタビューを受けている上条を妬むのは当然と言えば当然か。
(……だとしたら、インタビューどころか共に行動している俺は一体なンだ?)
要らぬ恨みを買ってねェだろォな、と今更になって現状に頭を抱えた。
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