202: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/10(水) 08:26:38.16 ID:ZVqRrhcAo
・・・
ナイトパレードまで後3時間と言ったところだろうか。
休憩を始めて早30分。会話も途絶え、2人は何やらボーっとしていた。
とどのつまり、暇だった。
特にすることも無いから学園都市を案内しろ、と久慈川りせが言うので、
一方通行は面倒くさそうにしながらも腰を上げた。
一方通行自身、この何もすることのない時間にすぐ飽きたのだろう。
ナイトパレードに向けて打ち合わせをするプロデューサーと黄泉川愛穂に許可を取り、テントを後にした。
「有名人が帽子とサングラスでゴマかそォとするって、本当なンだなァ」
一方通行は自身の隣を歩く帽子+サングラスを装備&ツーサイドアップ→ポニーにジョブチェンジした久慈川を見て、しみじみと呟いた。
それが独り言なのかはたまた久慈川に話しかけたのかは分からないが、
久慈川自身一方通行に言いたい事があるので、一方通行の言葉に返答する形で口を開いた。
「そりゃ、さっきまで生放送してたんだからちょっとは気を遣うに決まってるじゃない……」
「ふゥン」
「ふぅんじゃなくてさ、あなただってさっきまでそこらにある大きなモニターにしっかり映ってたんだからね?」
ただでさえ目立つ容姿してるのに、そんな堂々と歩いていては久慈川が変装した意味がなくなりそうである。
しかし、そんな細かいことを気にしないのが一方通行。
何やら近づきがたいオーラの様な威圧感を放つ事で、
「あれ?テレビに出てた人?」と思われたところで、
話をかける勇気を持った人間が居ない限りは問題ない、と言う訳だ。
「まァ、話しかけられなきゃどうという事はねェよ」
「そ、そうだけど……」
余りに自信満々に言い放つものだから、何となく言い返す事が出来なかった。
とはいえ、実際に話しかけてくる人間が居ないのも事実。
道行く人がちらちらとこちらをうかがっているのは感じられるものの、
実際に話をかけて来る様子は無い。
何やら自身の三白眼を以って、ギラギラと獲物を狙うかのような眼力を発揮していて、
それに恐怖したのか誰も近づけていないようだった。
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