過去ログ - とある仮面の一方通行 そのに
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246: ◆DAbxBtgEsc[sage]
2011/08/13(土) 21:49:06.56 ID:Sa0tuZ+9o
「私だって何かするんだから……!」

少女は何か決意に満ちた表情を浮かべ、人ごみを縫うように走る。

全身を、安全ピンで取り繕っただけの白い修道服で覆い、
必死に走るその様はどこかドラマのワンシーンのようにも見えるだろう。

インデックス。

10万3千冊の魔道書を持つ少女は、その知識を以って感知した魔術の元へとたどり着く為に、
犬のごとく駆けまわっているのだった。

そしてそれを追う影が1つ。
一方通行は周りの一般客によって思うようにインデックスに近づけていなかった。
能力を使っても良いのだが、如何せん人目があり過ぎる。

何とか人が少なくなったところで一気に距離を詰めたいと思いながらも、
やはりまだまだ鍛え方が足らないなと考えていた。

すると、一方通行の携帯に着信が入る。

『なンだ、上条?』

『ああ、インデックス何処に居るか知らねぇか?』

『丁度イイ。なンか魔術がどうたら言って走り出したからよ、
 俺もインデックスについてってるンだが。
 場所は沖合通りの服屋・シャングリラの―――』

『なっ!?事情は後で話すから、インデックスを止めてくれ!!』

『あ?そりゃ構わねェが……なン』

一方通行の返答を待たずして電話を切ったようで、
携帯は通話を終えた事を示す音しか発さなくなった。

「……わけわかンねェな」

良くわからないが、止めろと言うなら事情があるのだろう。

丁度人通りも少ない場所に来たので、一気にインデックスに接近すべく能力を使用し、
路地裏に入って行ったインデックスに迫る。

その際、一方通行よりも先にインデックスを追い掛けるようにしてピンク髪の少女が路地裏に吸い込まれるのを見た。
誰だ?とか思う一方通行なのだが、インデックスを追う事に集中し過ぎていた為に、気付かない。

インデックスを追う一方通行を、更に追い掛けている人物が居たことを。


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