258:心配するでない!休息は出来ている! ◆DAbxBtgEsc[saga sage]
2011/08/14(日) 01:39:41.59 ID:xlKYvBbQo
・・・
インデックスが路地裏に曲がった。
何やらそれについて行っているピンク髪も居たが、この際どうだっていい。
足に力を入れ、高々と跳躍し、距離を縮める。
そして路地裏の入り口に差しかかった瞬間、インデックスの声が響き渡った。
その手前に先程のピンク髪の少女が居たのだが、気にしない。
「見つけた」、と言う事は、およそ50m先で対峙している金髪の女が、『魔術師』なのだろう。
それは別に構わない。
ただ、どうして。
―――どうしてその魔術師は、真剣な表情を浮かべて、行動を起こしたのか。
考えずともわかる。
敵を排除するための行動、魔術を発動させたと言う事だ。
一方通行は反射的に地面を踏み抜いた。
良くわからないが、敵対行動をしたと言う事は、インデックスの敵なのだろう。
一瞬にしてオリアナ=トムソンとインデックスの間に滑り込んだ。
滑り込んだはいいが、もう目の前には斬撃が。
何故斬撃だとかわかるのか。
既に魔術を受け止めてしまっている。
ゆっくりだが、体に傷が出来ているのを感じられた。
反射は出来そうにない。シェリーの時も、初めはそうだった。
しかし、演算の為時間も足りない。
この魔術を逸らす事ならできるだろう。
ただ、何処に逸らすかは選べないが。
しかし後ろにはインデックスや、更に距離を取った所には知らないピンク髪が居る。
逸らして流れ弾がその2人に行ってしまった時、どうなるのか。
走馬灯のようにそれらの思考が瞬間的に脳内を流れて行った。
(甘くなっちまった結果が、これかァ……)
ドッ!!という鈍い音が鳴り響くのと同時に、一方通行は地に崩れ落ちた。
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