273: ◆DAbxBtgEsc[saga sage]
2011/08/14(日) 03:35:38.59 ID:xlKYvBbQo
・・・
「あ、うわぁああぁぁ!!化物ォォォ!!」
とある山岳地帯。
人気の無いそこは学園都市に最も近いとされる山で、
潜伏するにはもってこいの場所だった。
しかし、そんな山の中に潜入した魔術師たちは、ことごとく殲滅させられて行く。
恐らく証拠どころか、肉片すら残されない程に、全てを隠匿し、隠滅されるだろう。
学園都市が秘密裏に動かした『猟犬部隊』は、それを容易に行う事が出来るのだから。
しかし、メインで動いて戦闘を行っているのは、どう見ても『猟犬部隊』の人間には見えなかった。
「よぉし、全員殺ったかぁ?あぁ、違うな、何人か残して後は殺ったかー?」
「「……はい」」
「OKOK、初の実戦にしちゃあ上等だぁ……にしても、『魔術』なんて非科学、初めて見たぜ。
ワクワクするねぇ、今までの常識ぜーんぶひっくり返してくれんだからよお。
危うく命令(オーダー)通り殲滅しちまうとこだったわ。こんなサンプル、使わねえ手はねえもんな?
お前もそう思うだろ?」
木原数多は心底うれしそうに、楽しそうに笑っている。
そして同意を求めたその相手は。
「……はい」
子供。
小学校高学年から中学1年生程度の年齢だろうか、
明らかに場違いな少年は、手に拳銃を持ち、木原の言葉に同意した。
「よーしお前ら屑どもは捕獲した奴らをつれてけー。
そんで、てめーら6人はこの後研究所で実験なー。」
「「……はい」」
薄暗い山の中、木原の言葉に答えたのは。
―――6人の子供達だった。
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