364: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/22(月) 18:55:24.96 ID:s41Jc9Bko
実際に性行為を行う訳ではないのだが、
出会った男性と話をするだけでお金をもらう、実にボロい商売である。
仕事ばかりで人間関係を築けない、そんな悲しき男達の自尊心を満たす為の仕事で、
ドレスの少女の能力『心理定規』に恥じない、人の心を手玉に取るバイトをしていた。
「じゃあ、あなたからもお金取っていいの?」
「……リーダー権限で、無しだ」
そんな訳なので、ドレスの少女と話したと言う事でバイト代を請求するのだが、職権乱用攻撃をした。
大人げない垣根に対し、ドレスの少女はクスリと微笑みながら冗談交じりに皮肉を言う。
「お金は掃いて捨てる程ある、が聞いてあきれるわね」
「金は無駄に使わねえに限る。必要な時に必要なだけ使うもんだ」
「それを世間一般ではケチって言うのよ。
あなたがお金くれたら私だってバイトなんてしないのに」
「……何で俺がお前を養わなきゃならねえんだ」
「今ならもれなく私の手料理も付いてくるけど」
「んなもんあれだ、普通にそこらの飯屋で事足りる。
お前に金払う位ならレストランに払うわ」
「ゴチになりまーす」
「誰が奢るっつったよ」
「やっぱりケチじゃない。たまにはいいでしょ?」
「……仕方ねえな。だが場所は俺が決めるぞ」
垣根は少し不機嫌そうに腰を上げ、
それと同時にドレスの少女は少し嬉しそうな表情を浮かべ腰を上げる。
しかし、その瞬間。
垣根の携帯が鳴り響いた。
「……仕事だ。いつもの隠れ家に行くぞ」
垣根は普段は仕事が入ると不機嫌な顔になるのだが、
この時だけは少し嬉しそうな顔をし、それと同時にドレスの少女は少し不機嫌そうな顔になった。
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