378: ◆DAbxBtgEsc[sage]
2011/08/24(水) 17:28:59.06 ID:VIc86ugYo
・・・
絆創膏を買った。
足を捻っていたので念のために湿布も買った。
ついでにこれからそんなことがあっても良いように絆創膏は多めに買った。
一言で言えば、過保護だった。
それらを入れた袋をぶら下げて、
一方通行は打ち止めを待たせているバス停まで戻っていく。
打ち止めを連れて行っても良かったのだが、
足が痛くて動けないとかのたまうに違いないと判断し、さっさと応急処置をして帰る道を選んだのだ。
バス停まではおよそ200m。殆ど目と鼻の先と言っても良いだろう。
しかし、雨脚が強くなり始めた上に、夜の暗闇に余り多くない街灯。
これらが相まって打ち止めの姿までは確認できなかった。
ここまで雨が強くなると、打ち止めを抱えて飛んで行った方が良いと判断した一方通行は、
バス停まで能力で移動しようとしたのだが、瞬間。
「ッ」
ドガッ!!と、何かがひしゃげた音が背後から聞こえた。
何だと思って振り返るとそこには、「元」を付けた方が良い位グシャグシャになった黒塗りのワンボックスカーが
電柱にぶつかったかのように潰れて止まっている。
一方通行の歩いていた場所は、歩道と車道をガードレールで仕切られた、歩道側の道。
車道には誰も居ないのに、吸い込まれるように一方通行へと突っ込んできたのだ。
更にはこの暗闇の中、ライトも付けずに走ってきていた。
まるで誰にも見られたくないと言わんばかりに。
一目見てわかった。
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