379: ◆DAbxBtgEsc[sage]
2011/08/24(水) 17:30:03.85 ID:VIc86ugYo
「狙いは俺か……面倒くせェな」
個人的に恨みがあるのかはたまた組織として恨みがあるのか、或いは。
「まァ、知ってる事聞けばそれでイイか」
面倒くさそうに溜息をつくと、一方通行は自身の反射によって潰れたボンネットの上に乗ると、
そのままヒビの入っているフロントガラスに右腕を突き入れ、剥がした。
そこには黒づくめのまるで特殊部隊の一員とも見受けられる男が武装して呻いていた。
どうみても事故で突っ込んできたとは言い難い。
「とりあえず、何も知らねェクソからの指令か、何か知ってるクソからの指令か。
『じっくりと』話を聞かせてもらうぜェ?鍛えられたクソか貧弱なクソか、
どっちでもいいが、早めに吐いた方が楽になれるとだけ言っておく」
一方通行はニヤリと笑った。
運転席に座る男からしたら、それは死刑宣告をしに来た死神にでも見えた事だろう。
ここ最近、と言うかペルソナと言うものを入手してからそうなのだが、
余り人間に対して能力を振るう事は無かった。
それが一種の成長なのかそれとも衰退なのか、
一方通行には分からなかったが、とにかくこうして人間に「直接」能力を使うのは久しぶりだ。
「なァ?誰に言われてここに来たンだ?今ならもれなく1/3殺しで許してやる。
病院で適切な治療を受けりゃあ後遺症も残らねェだろォよ。お買い得だけど、どォする?」
バキリ、と一方通行はあっけなくその男の右腕をへし折る。
自分の腕がポッキリとあり得ない方向に曲がったのを見て、
そしてその瞬間全身を駆け巡った痛みに対して、男は悲鳴を上げる。
しかし、一方通行はただただそれを煩わしそうに見つめると、再び能力を行使した。
すると男が感じていた痛みが一瞬にしてシャットアウトされ、
訳のわからないと言った顔をする男に対して、一方通行は告げる。
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