395: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/25(木) 00:44:32.03 ID:ygwqLV1Vo
辺りは暗くなってしまっていた。
はっきり言えば、御坂美琴の門限が迫っている。
カラオケの個室にこもると時間間隔がくるってしまうから困る。
あっはっは、と快活に笑う上条当麻とは違い、御坂は顔を真っ青にさせていた。
今からダッシュで帰れば、ギリギリで間に合いそうな時間だ。
ヤバいヤバいと言いつつも、
運動前のストレッチをのんびりとしているとイマイチ危機感が伝わってこない。
「まぁ、ちゃんと謝れば許……」
「されないからこうして焦ってるのよ!」
「いや、そんなゆっくりじっくり丁寧にストレッチしているのを見てると
とてもじゃないけど急いでいるようには見えないのですが」
「柔軟馬鹿にすんな!怪我する奴に限って柔軟怠ってるのよ!!」
「だぁー!そうですね!!ベストコンディションには欠かせませんよね!!」
ちなみに、場所はカラオケ店の受付の隅っこの方。
邪魔とは言わないが、そんな姿を見せられては仲睦ましいカップルの姿を妬む男もいるだろう。
だがそんなことはお構いなしの掛け合いだった。
「よし!終わった!」
「いや、むしろ今からが本番だろ。頑張れよー」
「な!女の子が1人で帰るってのに送ろうとかそんな心遣いは無いの?!」
「今からダッシュで帰るって宣言してる奴について行こうとは思わねーよ!」
「トレーニングと思いなさいよ!今日してないでしょ!!」
「うぐっ、そう言われると上条さんも言い返せません事よ……」
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