396: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/25(木) 00:45:16.93 ID:ygwqLV1Vo
結局、御坂と共にランニングをする事にした上条は、
カラオケ店の外へと足を踏み出した。
すると、雨。思わず上条は顔をしかめながら、
「うげっ、雨かよ……ちゃんと天気予報見とけばよかったわ」
上条は外に出てすぐさま空を仰いだために気付かなかったが、
続いて御坂が外に出て周りを見渡した時に、異変に気付いた。
「何、あれ……?」
何やらアンチスキルの数が多い。
何処かで事件でも起きたのだろうかと思ったのだが、
その瞬間、目の前を走っていたアンチスキルが突如として糸の切れた操り人形のように、プツリと倒れ伏した。
本当に、何の前触れもなく。
意味も無く水溜りの中に突っ込む人間がいるだろうか。
いや、居た所で上条の目の前でそんな事をする意味がわからない。
防水機能の自慢でもしたいのですか?
とか馬鹿みたいな事を考えつつ近づいてみると、
「この人……意識が……?」
御坂が上条の代弁をするように、呟いた。
防護服に身を包んだアンチスキルは、ピクリとも反応を示さない。
明らかに異常事態で、すぐさま他のアンチスキルを目で探す。
アンチスキルはすぐに見つかった。
「「ッ!!?」」
上条達の目の前にいるアンチスキルと同様に、いや、『一斉』に倒れた。
意味がわからない。音も無くアンチスキルだけを狙って意識を飛ばすなど、あり得ない。
麻酔ガスか何かかと思ったが、それなら自分や御坂が無事なのもおかしい。
とりあえず防護服で身を固めたアンチスキルのヘルメットの様なパーツを剥がすと、
とりあえず顔からは生気が感じられ、口からは確かに呼吸を感じられた。
何処か怪我をしているようにも見えないし、純粋に意識が無いだけに見える。
とはいえ、その現象そのものがあやしいのだが。
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