437: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/29(月) 01:03:11.14 ID:oqJcByqvo
一方通行はインデックスを抱えて重力を逆らって空を舞っている。
何処に向かっているのか知らないが、
とりあえずインデックスは一方通行の身体が血に染まっている事を見てギョッとした。
「あくせられーた!病院行かなくちゃ!!どうしてそんな……」
「うるせェそりゃこっちのセリフだっつゥの!
なンでまたあンなとこに……!」
「……とうまが帰ってこないから探してたんだけど、物音が聞こえたから……」
どうやら帰宅しない上条当麻を探すべく外に出てきたらしい。
しかし、インデックスと言うイレギュラーが無ければ
一方通行は自ら退くことをしなかっただろう。
それを感謝すべきか否かと問われると、
どちらを選ぶと言うのは出来そうもない。
何故なら、インデックスが暗部を見てしまったから。
ほぼ確実にインデックスも狙われる事になるだろう。
ならば自分がしなければならない事、
それは猟犬部隊ごと木原数多をこの世から消し去る。
とはいえ、その間インデックスを安全地帯に置いておきたいのだが、心当たりが一つしかない。
最悪マヨナカテレビに放り込んでしまおうとか考えたのだが、
木原数多はマヨナカテレビと関わりがありそうだ。
とてもじゃないがそんな事は出来ない。
魔術側の人間を、これ以上科学の闇に引きずり込む訳にはいかない。
従ってその心当たりに頼ろうと携帯を取り出そうとするが、
電波を傍受される可能性を考え何処か適当な公衆電話に行こうと決めた。
その前に、目的地の近くに辿り着いたので地面に降り立つ。
どうせ雨が降っているのであまり意味は無いのだが、
なるべく水溜りの少ないところを選び、水が跳ねないようにゆっくりと。
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