過去ログ - とある仮面の一方通行 そのに
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465: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/29(月) 23:19:58.38 ID:oqJcByqvo
(全く、心ここにあらずなら、そりゃ私の術式も反応しないわ)

だったら、こっちに意識を向けさせなきゃね。
ヴェントはジャラリと舌から垂らした鎖を揺らしながら、口を開く。

「とりあえず、あなたの背後に居る『ソレ』、一体何?」

「お前は、自分の魔術についてペラペラ人に話すのか?
つまりはそう言う事だよ、手の内は晒さないに限るよな」

「え?同業者には結構話してるけど」

「えっ」

「私のチカラは、分かってて避けられるモノでも無いし。
 それこそ、『幻想殺し』でも引っ張って来ないと。
 ……どんな力か、知りたい?」

ニタァ、と言う効果音がふさわしいだろうか、
おぞましい笑みを浮かべたヴェントに対して、上条は焦りながら召喚器を頭に突きつける。

「……ケッコーです!」

上条はオケアノスを召喚し、マハブフを唱えた。
すると降り注ぐ雨粒が氷のつぶてとなって無差別に降り注いで来る。
それを目くらましに上条は逃走を図ろうとしたのだが。

すると氷のつぶての中心点、前方のヴェントはその氷を全く気にする事無く、
少し風を操るだけでその氷を退けつつ、笑った。


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