過去ログ - とある仮面の一方通行 そのに
1- 20
596: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/09/18(日) 23:46:34.40 ID:lqTf1nfxo

「何しやがる!?」

「駄目……あれは違う……人間じゃない……」

「あ?」

自身の背中でプルプルと震えているドレスの少女を一瞥すると、
彼女を背中からどかした後に騎士の方を見やる。

何か能力でも使って馬に模した鉄の塊にでもまたがっているのかと思っていたのだが、
近くでよく見るとそうでは無く、鉄の塊そのもののように見えた。

しかし、それならば鉄の塊を遠隔操作でもしていると考えるのが一般的な見解だろうに、
彼の目の前で震える少女は、明らかにあれが「人間ではない何かである」と断言した。

しかもそれはただの無機物に向けるべき感情ではない、『恐怖』をその何かへと向けている。

「どういう事だ?」

再び騎士がランスを構える中で、垣根は冷静に尋ねた。

「ただの無機物なら、私の『心理定規』は作動しない。
 更に言えば普通の動物……犬とか猫とかでも一応私の能力って適応されるんだけど……」

心理定規と言う、対象の心の距離を測ったり操作したり等するこの能力。

それは動物等にも適用される。
例えば飼い犬と飼い主同士の心の距離を図ることだってできるし、
野良犬を飼い犬のごとく従順にさせることや逆に飼い犬を野良犬のごとく警戒心丸出しにする事も出来る。

そんな能力を持ったドレスの少女は、
敵対するにあたってとりあえず自分との心の距離を測ってみる。

赤の他人に対して意味があるのかと問いかけたいが、
よっぽど鍛えられた相手ではない限りは殺意の度合いから、
金を積めば退いてくれるのかやら逆に確実に仕留めないといけないやら、
そう言った情報を引き出すことが出来るのだ。

そしてその能力を、『征服の騎士』にも使った結果。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
855Res/840.44 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice