601: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/09/18(日) 23:56:30.84 ID:lqTf1nfxo
「……やはり、こンな意味不明な空間での生存者を探す方が重要なンじゃねェですか?
何かしら知っているかもしれませンし」
「……それもそうだな、こんな訳わかんねぇのに殺されるってのも癪だし」
冷静になったのか、絹旗の言葉にうなづいた麦野は、
そのまま前方に向けて今までで一番特大な一撃を放った。
それによって車が通れる程度の道がシャドウ達の真ん中に出来た為、2人は一気に駆け出す。
「逃げんのは良いけど、アンタのそのガードレール、私も巻き込まないでよ!?」
「大丈夫です、麦野なら避けるって超信じています!」
「言ってくれるじゃないの畜生!」
シャドウ達を横切る瞬間、麦野は左に居るシャドウに向かって、
絹旗は右に居るシャドウに向かって迎撃を行った。
息の合う攻撃を放った2人は、その隙をついて更に駆けるペースを上げる。
元々足は速くなかったのだろう。
シャドウ達が追いかけてくる音は、程なくして消え失せる。
動かす足を止め息を整えることに専念する2人は、程なくして口を開いた。
「……追って来る感じはしないわね」
「……これが、ただ単に雨音で近づくのが分かんないってだけだったら超ホラーですね」
「そーゆーの止めろって、イヤマジで」
「あれ?麦野って怖いの超苦手でしたっけ?」
ニヤリと鬼の首を取ったかのような顔をする絹旗である。
恐らくその頭の中は今度借りて来るDVDはホラーで決まりだ、
とか考えているのだろうが、麦野の言葉は予想の斜め上を行っていた。
「いや、いちいちビビられるとイライラするんだよね。
軽く消し飛ばしたくなる程に」
「……そうですか」
ホラー祭り中止。
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