614: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/09/25(日) 07:29:15.98 ID:H2krb3OFo
・・・
「あれはAIM拡散力場の塊……」
ポツリと木原数多は呟く。
紫電を撒き散らしながら雷光のように天空へと伸びている光の翼が、
異変の塊となった学園都市を照らしている中で、
その光を背景にしながら木原はデスクの上にだらしなく足をのせながら、パソコンの液晶を眺めていた。
「そういえば……」
木原は何か思いだしたかのように足をデスクから降ろすと、キーボードをたたき始める。
しばらくして、木原の望む情報が載っているページまでアクセスできたのだろう。
木原は再び足を組むとそのページをスクロールして行った。
「『幻想御手』の主演女優は木山ちゃんだったな、そーいや」
どうでもいい事を思い出したかのように吐き捨てながらも、
木原はそのページを下へ下へと移動させていく。
木原がアクセスした場所、それは学園都市にはびこる「裏」の実験の一部始終を収めたデータベースであり、
それを見ることが出来るのはほんの一握りの科学者と統括理事会しか居ない。
そんな中で、木原は当たり前のようにそのページへと行っている辺り、
かなり優秀な科学者である事が見て取れる。
「つか、こうしてアクセス出来るってこたぁ、この回線も『黄昏の羽根仕様』って事か?」
だとすると、この異世界の様な場と異様な天使を降臨させた計画に、統括理事会も一枚噛んでいるのだろう。
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