615: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/09/25(日) 07:30:17.73 ID:H2krb3OFo
「ま、そんなこたぁどーだって良いんだけどな……」
自分は任された任務をさっさと終わらせて研究を続行するだけだ。
そう考えた木原は任務を放って調べ物を進めて行く。
考えとしては一方通行が邪魔しない限りはこうして最終信号を手元に置いておくだけで任務は終わる、と考えているのだろう。
「木山春生から現出した『幻想猛獣』……これは明らかに不完全なものだが……」
チラリと背後の光の翼を見やる。
「恐らく、木山の場合ネットワーク自体に無理があったんだろーな。
だがしかし、こっちのミサカネットワークは全てのネットワークをつなぐ個体が同一のクローン体だったからこそ、
こうして完全に近い状態を作り出すことが出来たってことか……?」
とここで、木原は今まで考えていた仮定のうちの一つを頭の中に浮かべた。
「……もし俺の考えが正しいのであれば……」
―――木山春生もまた、ペルソナを扱う事が出来るのではないか?
「ま、あいつらが無事テレビの中から帰ってこれたからっつってこの仮定の証明にはならねぇけどな……」
木山春生をあの研究所に置いておくんじゃなかった、と木原は少しだけ残念がりながら開いていたページを閉じたのだった。
そういえば、と木原数多はふと思い出す。
「しまった、魔術師(モルモット)共に取り付けた機材も全部止まってんじゃねーか?」
だがしかし、このイレギュラーな世界では魔術師もまた棺桶になっているのだろうか?だとしたら何も問題は無いのだが。
まあ、どっちでもいいやと木原はキーボードを叩き続ける事にするのであった。
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