75: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/07/31(日) 21:26:58.02 ID:KC1gFRQvo
・・・
後日談と言うか、今回のオチ。
オルソラ=アクィナスが解読したと言う『法の書』。
10万3千冊の魔導書を持つインデックスに、オルソラが導き出した解読法を伝えたところ、
『その解読法は間違いで、それは第3章4節にある序文をリードミスしてるかも』との事。
結局、オルソラの思いは空回りで、おそらくローマ正教は、
オルソラを生贄だったり、見せしめにでもしたかったのだろう。『ルールを破った人間の末路』として。
とはいえ、そのような非人道的な事を為そうとしました。などと馬鹿正直に声明を発表できるはず無く
、ローマ正教の言い分では「オルソラ=アクィナスに手を出すつもりはなく、アニェーゼが率いる部隊の独走」らしい。
部下の暴走を止められない上司とは如何なものかとは思うが、天草式もローマ正教も怪我をしたのは互いに一人ずつ。
そしてオルソラ=アクィナスは今回の件でイギリス清教の洗礼を受けたとして、その下に帰順。
天草式の面々もイギリス清教の傘下に加わるそうだ。
と言うのも、彼らは天草式十字凄教・元女教皇神裂火織が属するイギリス清教に参入したかったらしく、
彼らが背負う象徴(シンボル)には、イギリス清教の十字架を織り交ぜてあるようだ。
「結局、彼女らは上の指示に従った結果、その責任を負わされる形になったわけだ」
バサリ、と届けられた書類を自身の机に放り投げ、ジトっとした目で目の前の男を見やる。
「全く、君が来て以来忙しさに拍車をかけているぞ」
桐条美鶴は、余計に仕事が増えたと愚痴るものの、
「そォいうな。上条と顔合わせも出来たし、今後について軽く話し合えただけでも良しとしよォじゃねェか」
一方通行は悪びれもせず言い放った。
戦後の処理は非常にスムーズで、夜が開ける頃にはこの報告書が届けられたのだから驚きである。
どうやらイギリス清教もローマ正教も、ある程度は「勝った場合」や「負けた場合」の結果を予測していたらしい。
今回はイギリス清教が勝ち、ローマ正教が負けたというパターンだが。
「それで、君はいつまでここに滞在する気だ?」
仕事手伝ってもらえるのは非常にありがたいから、いつまでも無償奉仕してくれ。
と言う意志を込め一方通行に尋ねる。
「あァ?今回の借りを返したら帰るっつゥの」
今回、桐条美鶴を動かした一言。
「仕事手伝ってやる」
一方通行に、試しとして桐条エレクトロニクスの予算案を見せた所、
美鶴と同じ意見を上げただけでなく美鶴すら気付かなかった改善点を上げて見せた。
これにより、あの晩桐条美鶴は桐条グループの当主として事態の収束に動いたのだ。
とはいえ人の生き死にに関わるとだけ言えば損得関係なく動いたかもしれないが、
一方通行がそれを許さなかった。
何にせよ全てが終わった後、オルソラ=アクィナスはステイル=マグヌスと共にイギリスへと向かい、上条当麻はインデックスと共に帰り、そして一方通行は桐条美鶴の仕事を手伝う。
それだけの事だった。
「ンな事より、『召喚器』の件。頼むぜマジで」
「ああ、分かっているさ」
2人の会話はそこで途絶え、黙々と新たな書類と睨めっこを再開するのだった。
その『召喚器』の件が、後々重大な結果をもたらす事になるとは、両者ともに分かるはずも無く。
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