791: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/10/25(火) 00:05:25.66 ID:6/gzPk47o
「いっくぜえええええ!!」
駆ける上条。
それを迎撃すべくヴェントは苦々しい表情を浮かべながらハンマーを振るう。
上条はそれを右手で防ぎながらも左手では召喚器をこめかみに突きつけている。
少し前に上条と対峙していたヴェントはそれを見て直感的に回避行動に移った。
「クロノスッ!!」
「チッ!!」
クロノスによる強烈な一撃をヴェントは何とか回避すると、
体勢を崩した状態で再びハンマーを振るう。
上条のオケアノスによるブフーラ。ヴェントの魔術による暴風。
それらを互いに回避し、打ち消し、はじき返して。
しばらくの間はRPGのように攻守を交代させながら目まぐるしく攻撃の撃ち合いをしていた。
一見、拮抗しているように見える。
しかしどういった理由かは分からないがこの場では魔術を使う事で
体が蝕まれて行く為に、戦況は徐々に上条が圧して行くこととなった。
そんな中、上条の動きを止める為かヴェントは足を止めハンマーを降ろす。
それを見た上条は怪訝そうな表情を浮かべながらも召喚器を降ろすと、
背後のオケアノスは姿を消した。
「どうしたってんだよ?」
話し合いで解決できるなどと最初から思っていなかった上条は
心の底から意外そうな顔をするので、ヴェントはちょっとだけイラッとしながら口を開く。
「アンタのその力、一体なんなワケ?
魔術なはず無いし、かといって科学による産物とも思えないんだけど?
どちらかと言えば最近そこらでよく見るバケモノと似たようなモノを感じるし。
学園都市は、一体何を考えてる?」
一度聞いてはいたもののその時はフィアンマとの会話をすっかり忘れていた為に、上条の反応など覚えていなかった。
故にもう一度問うてみる。
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