837: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/11/01(火) 16:57:11.20 ID:7XGk9NhVo
・・・
「木原さん、何か魔術集団とかいう組織が学園都市を襲撃したって発表がありましたよ。
実際に魔術って訳じゃなくてそういう名前の超能力開発の組織らしいですけど」
ナンシーは木原数多に先日行われた戦闘後の学園都市における変化に関して報告を上げている。
しかし、当の木原は深くソファーに座りこみテレビのニュースでその事についてボケーッと眺めていた。
「あー?丁度そのニュースみてるとこだよ」
一応ナンシーを含む猟犬部隊の面々は少し前に魔術師なるものを捕獲しに学園都市外へ赴いた事がある。
しかし、あれを超能力と呼ぶには些か下準備が多すぎじゃないかと疑問に思っていた。
肝心の木原からはただ捕まえろとしか言われなかったし、素直にそうしたのだが。
「木原さん、ぶっちゃけ聞きますけど、学園都市の発表丸々嘘だって事ありますか?」
ナンシーの言葉に木原はニヤリと笑う。
一方のナンシーは気が気でなかった。
ひょっとして地雷を踏んだか?とも思うが殺される気配が無いのでセーフと言う事だろう。
「こないだ捕まえた奴らの攻撃方法を見て、あれが超能力だと思えたか?」
「……いいえ」
「じゃーそう言う事だよ。異能ってもんが超能力に限ると思いこんでたら世界を狭めるぜ?」
「はぁ……そーなんですか」
「そーなんだよ」
そんな事を言われても、そこまで言う程興味は無いんだけど。
ナンシーは自身の気の無い返答に対する木原の気の無い返答を受けた後、報告を続ける。
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