97: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/02(火) 04:06:39.55 ID:5bPZYY3Ko
「もう!!なんで1週間もどっか行ってるのよ!?」
御坂美琴は激怒した。必ず、かの安如泰山(あんにょたいざん)とした女を除かなければならぬと決意した。
御坂には芳川桔梗がわからぬ。御坂は、学園都市の学生である。電気を出し、皆と遊んで暮して来た。
けれども怠慢に対しては、人一倍に敏感であった。
先日未明御坂は学園都市を出発し、テレビに入り、1里はなれたかの布束の屋敷にやって来た。
「ねえ、聞いてよ一方通行。御坂さんったら私に働けって言うのよ?
私は相手の弱点を探る弱点探知機なのに」
そう。
一方通行がいない間、他の面々は修行の為にテレビの中に入ったと言うのに、
芳川はそれに着いてきて何をしていたかと言うと、ほぼ何もしてなかった。
「この!いけしゃあしゃあと!危なそうな攻撃が自分に来たら上手く避けたり、
上手く受け流して他のシャドウに攻撃したり!」
絶対強いのに、何で自分から動かないのよ!と、御坂は激怒した。
「落ちついて下さいよ、お姉さま。芳川が働いている姿を私は想像することができません。
と、ミサカは遠まわしに芳川を馬鹿にします」
いつものファミレス。
9982号は慣れた手つきでドリンクバーで作ったミックスジュースを飲みながら、やや疲れた表情を浮かべる一方通行に近況報告をする。
と言っても、誰かがテレビに放り込まれた、なんてことは無かったのだが、
修行と言う事で布束砥信の忍術屋敷に向かったところ、本来の家主である布束を差し置いて、その屋敷を占拠したシャドウがいたのだ。
屋敷内番長的存在のそのシャドウは中々に強力で、この場に居ない上条当麻も含めて苦戦を強いられた。
しかしそんな中でも、芳川と言う名のニートは、一つも動く事は無かった。
本当に何しに来たんだ。
そんなことを一同は思ったのだが芳川曰く、
「大人が私しかいないからね。保護者よ、保護者」
いけしゃあしゃあと言い放った。
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