過去ログ - ひたぎ「これも、また、戯言よね」
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45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/07/30(土) 10:34:59.82 ID:ooW4dNWwo
 反省。
 気遣いの足りない――不用意な発言だった。
「こればっかりは、飽きることはあっても慣れることはないわ――けれど、本当に記憶力が
無いのね。びっくりしたわ。やはり、頭の中に脳みそが入ってないのね」
「やはりとはなんだ。やはりとは」
「初めて会ったときから、不気味だと思っていたわ。その死んだような目は、脳が機能して
いないからね」
「僕はそんなレベルの馬鹿だと思われていたのか……」
「……いや、さすがにまだ二回も変身を残しているとは思わなかったわ」
「そんな宇宙の帝王みたいな特殊能力は持っていない」
 真心じゃないんだし
「ふむ。決めたわ」
 ひたぎちゃんは、白いタンクトップに白いジャケット、そして、白いフレアのスカートを
穿き、ようやく着衣を終えたところで、言った。
「もしも全てがうまく行ったら、北海道へ蟹を食べに行きましょう」
「北海道まで行かなくても蟹は食べられると思うし、全然季節じゃないと思うけれど、まあ、
ひたぎちゃんがそうしたいって言うんなら、それもいいと思うよ」
「あなたも行くのよ」
「なぜに!?」
「あら、知らなかったの?」
 ひたぎちゃんは微笑した。
「蟹って、とっても、おいしいのよ」


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