過去ログ - ひたぎ「これも、また、戯言よね」
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52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/07/30(土) 10:47:06.34 ID:ooW4dNWwo
身が竦む。
自然、構えてしまう。
僕自身は無宗教、神道も仏教も、区別がつかない最近の若いやつだけれど、しかしそれで
も、こういう状況そのものに、反応する、本能的な何かが、心の中にある。
状況。
場。
「あの――忍野さん」
「なんだい?阿良々木君」
「考えたんですけれど、これ、状況とか場とかって言うなら、僕、ここにいない方がよくな
いですか?どう考えても、邪魔者って感じなんですけれど」
「邪魔ってことはないさ。多分大丈夫だけれど、一応、いざってこともあるからね。いざっ
てことも、あるにはあるさ。そのときは、阿良々木君、きみがお嬢ちゃんの壁になってあ
げるんだよ」
「なぜ僕が?」
「その不死身の体は何のためにあるんだ?少しは考えてみろよ」
「…………」
いや、少なくともひたぎちゃんの壁になるためではないと思う。
大体、もう不死身じゃない。むしろあの感覚のままではすぐに死んでしまうだろう。
「阿良々木君」
ひたぎちゃんがすかさず言った。
「わたしのこと、きっと、守ってね」
「なぜいきなりお姫様キャラに!?」
「いいじゃない。どうせあなたみたいな人間、明日くらいには自[ピーーー]る予定なんでしょう?」
「……その言葉が何より自殺級だ」
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