過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いを掛けたけど治った」
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◆SHpOT25On.
[saga]
2011/08/17(水) 02:59:46.20 ID:ZtUMopXDo
女僧侶「・・・勇者様。簡単な事ですよ。」
勇者「・・・なに?」
女僧侶「勇者様は、皆が好きなんです。それだけです。」
勇者「・・・だが、普通は・・・。」
女僧侶「勇者様は、商人さんを、恋人だと思っていないんじゃないんです。」
勇者「・・・。」
女僧侶「皆が、恋人なんです。」
勇者「・・・・・・俺は随分軽い人間なんだな。」
女僧侶「・・・んーなんといったらいいのでしょう。勇者様は、知り合った人全てを身を盾にして守る事ができる。」
女僧侶「本当、勇者なんですよね。根っからの極悪人には冷酷だったりもしますけど。」
女僧侶「少しでも事情があるなら、チャンスを与える人なんですよね。」
勇者「・・・・・・。だが、もう使えない。それでも、俺はそういった人間を殺すだろうな。」
女僧侶「信念がある。それでいいんです。あなたは、よく知りもしない私をかばってくれたじゃありませんか。」
女僧侶「それで、いいんです。」
勇者「・・・・・・信念か。だが、それでは、商人に申し訳がたたない。」
女僧侶「それも、信念ですよね。勇者様、けして私を好きだと言ってくれませんでしたし。」
勇者「・・・・・・すま」
女僧侶「怒りますよ?」
勇者「・・・。」
女僧侶「勇者様、商人さんにもう好きって言っちゃいましたからね。使う相手は一人だけって決めちゃってるんですよね。」
女僧侶「これも信念ですよね。」
勇者「・・・俺は、複数の人と付き合うとか結婚とか、そういったことは相手への侮辱になる気がするんだ。」
女僧侶「その考えは、すばらしいと思いますよ。相手の事を大事に扱っています。」
女僧侶「ただ勇者様やさしすぎますから・・・。他人から迫られたってきっと断りませんよね。結果的に粗末に扱ってる事になるんですよね。相対的な問題とでもいいますか。」
勇者「・・・・・・俺なんかを好きになってくれたのに、断るなんてな。」
女僧侶「自分への卑下は相手への侮辱になりますよ?」
勇者「・・・・・・。」
女僧侶「好きな人は一人にしたくて、でも皆と一緒に居たくて。」
勇者「・・・・・・。」
女僧侶「難しい問題ですねぇ。欲張りなのがいけないんですよね。切り捨てる範囲をもっと広くするべきなんでしょうけど・・・。」
勇者「・・・切り捨てる、か。」
女僧侶「信念を捨てるのはやめてくださいね。それが一番多くの人を悲しませます。勇者様の結婚相手は一人でいいんです。」
勇者「・・・むむ。」
女僧侶「そもそも信念なんてそうそう捨てれませんしね。自分の身を切り捨てるようなものです。信念に背くというのは、つらいですよ〜?」
女僧侶「ほぼ別人になってしまいますもの。それはいやですよ私。」
勇者「・・・。」
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