過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いを掛けたけど治った」
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◆SHpOT25On.
[saga]
2011/08/17(水) 03:00:33.38 ID:ZtUMopXDo
女僧侶「話が広がっちゃいましたね。整理しましょう。」
女僧侶「勇者様は商人さんの事が好き。でも他の皆も好き。告白を受けた身であるのに、それはあまりに商人さんが不憫。」
女僧侶「・・・でも私はこれでいい気がするな。勇者様、商人さんをないがしろにしているわけじゃありませんもの。」
勇者「・・・そうか?」
女僧侶「はい。ちゃんと気遣って、個人として扱って、十分ですよ。結婚したという特別な立場に商人さんは唯一立てる人なんです。」
勇者「・・・商人の事は好きだ。そこは自信を持っていえる。でも商人だけ特別というわけじゃない。」
女僧侶「十分特別なんですって。商人さんはあなたに一番気遣ってもらえる位置にいるんですよ。」
女僧侶「皆が恋人の勇者様にとってとてもひいきしてもらえる立場ですよ。」
勇者「・・・それはあくまで立場じゃないか。心の問題じゃない。」
女僧侶「・・・・・・わかりました。そこまで言うのでしたら・・・」
女僧侶「勇者様は皆の物、という事でどうでしょう。」
勇者「・・・どういうことだ?」
女僧侶「つまり、勇者様の気持ちを一切考えない方法です。」
勇者「・・・?」
女僧侶「例え商人さんが好きだと勇者様がいっても、周りの人は気にせず勇者様にくっついていればいいんですよ。」
女僧侶「商人さんはよく知った人が相手なら嫉妬しませんからね。限度はあるでしょうけど。」
勇者「・・・・・・それはさらに商人が不憫じゃないか?」
女僧侶「不憫だと思うなら大事にしてあげてください。」
勇者「・・・投げやりだな。」
女僧侶「いいんですよそのくらいで。人との付き合い方をガチガチにする必要なんて無いんです。」
女僧侶「勇者様は、商人さんを中心にしてるんです。最後帰る場所は商人さんなんです。」
勇者「・・・・・・んー。」
女僧侶「勇者様の愛は、すごくさっぱりしてるんですよ。勇者様は、一緒に居て当然という人を重視してるんです。」
女僧侶「だから、特別ではないと思ってしまう。でもですね、勇者様が周りの人と一緒にいても別にいいと言ってくれる人なんて、」
女僧侶「実はすごく珍しいんですよ?だから商人さんは相応しいんですよ。」
女僧侶「勇者様の恋人と、世間一般の恋人とでは違うんですよ。その相違が勇者様の悩みの種になっているんですね。」
勇者「・・・。」
女僧侶「ピンときませんか?」
勇者「・・・少しな。恋人か。恋人と友人の相違・・・。」
女僧侶「・・・商人さんってすごいんですよ?ライバルになる可能性がある私をですね、」
勇者「・・・。」
女僧侶「蹴落とすわけでもなく、背中を押してきたんですよね。商人さんは本当にやさしいです。」
女僧侶「・・・私じゃきっとそうはいかないなぁ。背中を押す事なんて、きっと出来ない。」
勇者「・・・・・・。」
女僧侶「商人さんは確かに放っておけないです。だけど、あの人のやさしさは、信頼できます。」
女僧侶「あなたと一緒です。」
女僧侶「いいじゃないですか、商人さんが最初だったからという理由で。私には関係ないんですよそんな理由。」
女僧侶「一緒に居たいなら、一緒にいればいいんです。」
勇者「・・・なるほど、それが皆の物っていう事か。」
女僧侶「えぇ。皆平等に勇者様を所有していればいいんです。商人さんだけがちょっと特別であれば、勇者様の信念にも背きませんね。」
勇者「う〜ん・・・。」
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