過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いを掛けたけど治った」
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559: ◆SHpOT25On.[saga]
2012/01/28(土) 22:29:59.77 ID:jd3clNu6o
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祭壇

勇者「お、おはよう。」

妹「おはよー。勇者と一緒にいたんだな。よかった。」
孫「・・・おはよう。」

迷子「お、おはようございますです。」

孫「・・・・・・君、なま」
頭≪バカン!≫
孫「がっ!?」
勇者「・・・。」
迷子「・・・?」

妹「ははは、それでさ」
孫「な、なにを」

妹「静かにしてろよにぶちん。でさ、今日の朝ごはんだけど、私に作らせてくれないか?」
孫「・・・?」

勇者「・・・・・・あぁ、別に良いぞ。」
勇者(・・・妹はさっき起きていたようだな。孫はなかなかに鈍いようだ。)

妹「やった。じゃぁさ、作り方教えてくれよ。」

勇者「わかった。何が作りたいんだ?」

妹「その子が食べれるやつ。」

迷子「え?」

勇者「ふむ。・・・まだまだ肉は無理だしな。かといって蛋白質を取らないのも・・・・・・。」

勇者「そういえば君はご飯はどれぐらい食べていなかったんだ?症状から水は取っていたのはわかるが。」

迷子「え、えっと、覚えてないでございます、すいませんです・・・。」

勇者「いや、しょうがないさ。意識が朦朧としてれば時間の感覚くらい鈍る。じゃぁ・・・一番最後に食べたものは思い出せるか?」

迷子「・・・・・・落ちてた木の実を、食べたと思いますです。」

勇者「そっかそっか。・・・やはり蛋白質は必要だろうな。」

妹「そうなのか?」
孫「・・・」

勇者「昨日話したな。この子は長い間食べ物を食べていなくて、水だけ補給した症状が出ていると。」
勇者「最後に食べたものが木の実だ。蛋白質は虫や肉に多いが、この子が木に隠れている虫やウサギをとれるとは思えない。これを裏付ける証言だな。」
勇者「だから長らくそういった物は食べていない、と推定できる。」

妹「ふーん。」
孫「・・・。」

勇者「もし食べていたとしても定期的に食べれていないならやはり蛋白質が足りていないしな。結局食べさせる必要がある。」

迷子「へ、へぇー。」

勇者「さてと・・・君は虫は食べれるかい?」

迷子「は、はい!食べれるです!」

勇者「そっか、よかった。肉より虫のほうが消化はしやすいからな。二人とも材料を集めにいくぞ。蜂の子をゆでて食べよう。」

妹「・・・それじゃなにもすることないじゃないか。」

勇者「もうひとつ作るから、そっちを手伝ってくれ。」

孫「何を作るんだ?」

勇者「ひみつだ。まぁきっとうまくいくさ。」

孫「?」

勇者「おんぶするよ。腕伸ばして。」

迷子「あっはい!」

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