過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いを掛けたけど治った」
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558: ◆SHpOT25On.[saga]
2012/01/28(土) 22:29:16.09 ID:jd3clNu6o

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勇者「フッ!・・・スゥ―――――――っ。」

勇者「ッッッ!!!」
―――キィン!!

迷子「!」

勇者「―――フゥ――――――・・・。」

勇者(・・・もう少しだけ早くできそうだ。とりあえず、飛ばすことはおいておこう。今はもっと速さを・・・。)

迷子「す、すごい!音が後から・・・あっ、す、すごいです。ど、どうやってたんですか!?」

勇者「ははは、ありがとう。特別な事はなにもやってないよ。ただ振っていただけだ。」

迷子「もう一回!もう一回見せて!」

勇者「はは、一回だけな。・・・・・・スゥ――――――」

勇者(――――――)

勇者「ッッ!」
―――スヒィィィ――――――・・・・・・ン

勇者(む?)

迷子「すごい!まるで風を切り裂いているような音がしたです!」

勇者「・・・。」
勇者(明らかに音の感じが違ったな?)
ヒン!ヒン!

迷子「・・・?」

勇者「・・・・・・。」
勇者(・・・少し脱力していたか?たしかにこの子のおかげで和んでいたが・・・。)

迷子「・・・・・・あの、どうしたんですか?」

勇者「あ、いや。・・・いつもと違った音がしたからね。それだけだよ。」

迷子「その短剣、すごい綺麗ですよね?見せて!見せてください。」

勇者「いいよ。間違って足の上に落としたりしないようにね。刃にもさわらないように。はい。」

迷子「あ、ありがとうございます。・・・重いですね。」

勇者「刃が君の指先から肘くらいまではあるからね。」

迷子「・・・これ、見たことない物でできてます。・・・こんなにピカピカしてる短剣なんて・・・・・・」

勇者「あぁ、この島には製鉄技術がないようだからね。それは金属というもので作ってある。」

迷子「きんぞく?」

勇者「石の仲間かな。石の中には少しだけこういう物が含まれている。それをたくさん集めて、強い火にかけて、叩いて。」

勇者「それの繰り返しで作った物だ。骨より丈夫で、石より切れる。この島の骨鉈より、このナイフのほうが強い。」

迷子「へぇー・・・。」

勇者「・・・少し顔を洗ってくるよ。ナイフ返して。」

迷子「あ、はい。」

ガサガサガサ・・・

迷子「・・・・・・。」

勇者(いきなり口調が戻った。やはり無理して敬語を喋っていたんだな。・・・しかし女の子なのに武器が好きなのか?)

勇者(祭壇の裏手なら蜘蛛もやってこないだろう。でも出来るだけ早くもどらないとな。寂しがるだろうし。)

勇者(・・・さてと、昼にはなにを作ろうか。蜂蜜と・・・芋でもとるか。麦や米があればさらにいいんだが・・・)

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