過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いを掛けたけど治った」
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732: ◆SHpOT25On.[saga]
2012/03/08(木) 15:52:55.82 ID:qTWGXSDKo
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祭壇裏手

勇者「なんだ?」

妹「こいつ、からさ。お前に話があるらしい。」

孫「う、うん・・・・・・お前の、体の中の卵の話なんだけど・・・・・・。」

勇者「・・・。」

孫「・・・く、蜘蛛の卵って縦の衝撃には強くできてるんだけど、横の衝撃には結構簡単に割れるんだ。」

勇者「・・・。」
勇者(嫌な予感しかしないな。あの時も一針刺しただけで終わった。)

孫「卵の中には子蜘蛛が居て、撃たれてから時間が立つと出てくるんだ。」

勇者(蜘蛛の卵の特徴・・・確か内臓を食われ、脳が溶ける、という話。)

孫「そ、それで・・・。蜘蛛は生まれてから、内臓に消化液を掛けて・・・」

勇者「孫。」

孫「!」

勇者「もしそうならば、俺は今すぐ行動を開始しなければいけない。まだ死ぬと決まったわけじゃないからな。」

孫「う・・・。」

勇者「お前が言葉を濁すのもわかる。だが俺には時間がない。」
勇者「早く言ってくれ。」

孫「・・・。お、お前の・・・・・・。」
孫「・・・お前の卵は既に割れてた。」

勇者「・・・。」
勇者(っ!)

妹「・・・。」

勇者「俺はいつ死ぬ?」

孫「し、死ぬこと事態は3日後くらいだ。で、でも・・・。」

妹「狂うのは、明日か明後日、になると思う。」

勇者「そうか。」
勇者(解毒の方法は3つ。血清を打つ。毒を中和する薬剤を使う。解毒魔法を使う。)

孫「お、お前今体がだるいだろ?毒の影響なんだそれ。そのうち、頭がぼーっとしてきて・・・視界が鈍くなって・・・」

勇者(血清と解毒剤は恐らくこの島には存在しないだろう。今から用意したとしても俺が死ぬ方が早い。)

孫「・・・・・・呂律が回らなくなって・・・暴れだして・・・・・・」

勇者(一番可能性があるのは・・・解毒魔法か。解毒魔法は回復魔法と違い自分に魔力がなくとも使用できる。)

孫「・・・・・・・・・・・・心臓が止まって、死ぬ。」

勇者(問題はこの島には魔力を持つ人間が居ない。俺には今魔力がない。)

孫「ごめん。黙ってて。」

勇者「それだけこの島では致死率が高い状態なんだろう。仕方がない。だが俺は大人しく待つ気にはならない。」
勇者(解決方法は、魔力を持つ人間を見つけるか、魔力のない理由を探り改善するか、もしくはこの島を出るか。)

勇者「俺はこれからお前の爺さんに会いに行く。この事実を、あそこにいる2人も伝えてくれ。」
ズダッ!


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