過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いを掛けたけど治った」
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906: ◆SHpOT25On.[saga]
2012/03/27(火) 16:46:24.59 ID:h2/dI4noo
女戦士「そうそうもうちょい奥当たり。」

女魔法「・・・。」

女戦士「どうだ?」

女魔法「ドクドクしてる。」

女戦士「それが馬の鼓動だ。この鼓動は馬によって差が出るんだ。まだまだ小さいだろうけど、走りまわすと息切れだってするし汗だってかく。」
女戦士「それが普通だ、となりの誰かは知らないけどな。」

勇者「・・・さっきから何かこう、辛辣な気がするんだが気のせいか?」

女戦士「私は馬について言ってるだけだぜー。隣の誰かはどうか知らないけどな。」

勇者「・・・。」

女戦士「はは、冗談冗談。お前も触ってみろよ。」

勇者「・・・。」
勇者(・・・小さいが確かに鼓動を感じる。人間と同じくらいか・・・?)

勇者「小走りで人間と同じくらいなんだな。」

女僧侶「えぇ。平常時でだいたい40くらいですね。本気で走ると200とか行きますよ?」

勇者「そうなのか・・・。」
勇者(自分の鼓動をちゃんと数えたことは無いからすごいのかわからん。)

女戦士「ほら視線戻せ。馬は乗り手の視線の方向に走る。今は私が引いてるけどそこらへん練習しておけ。」

勇者「視線の方向に?」

女戦士「そうだ。馬は前を向いている。お前も前を向け。」

女魔法「・・・すごいね。目が見えるのかな。」

女僧侶「お馬さんは視野も広いですけど、流石に乗り手は見えませんよ。お馬さんは私たちの視線を変更したときの僅かな力や姿勢の入れ具合で進路を変更しているのですよ。」

女戦士「馬ってのは敏感だ。手綱はぐいっと引く必要はないし腹はドカッと蹴らなくていいんだ。」
女戦士「繊細で、臆病。それが馬って生き物だ。こいつらどっちも図太さがあるけど、種としてはそこに変化はない。」

女僧侶「馬は乗り手によって対応を変えるんですよ。力の入れぐらいなどの機微の違いを感じて、乗り手ごとに気を使うんです。」

女戦士「よーし。そろそろちょっとだけ全力出させてみるか?」

女戦士「鐙に踏ん張って前傾姿勢とれ!手綱は引きすぎるな足だけでバランスとれよ!腰は浮かせる勢いで保持しろ!」

女戦士「とりあえず、落ちない事だけ考えろ!行くぞ!」

女戦士「ふっ!」
グィ!

馬「ブフー!」
馬2「フー、フー。」

勇者「うお・・・!」

女魔法「・・・っ!」

パカラッパカラッパカラッパカラッ・・・・・・

女戦士「馬と併走するの結構気分がいいもんだぞ!ハー!ハー!」

女僧侶「喋らなくていいですからね!舌噛みますよ!」

歯車≪ガガガガガガガタンっ!!≫

女僧侶「キャウッ!」
ドタン!

勇者「僧侶!平気か!?」

女僧侶「へ、平気ですから前見てて・・・」
ガタン!
女僧侶「キャッ!」


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