過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いを掛けたけど治った」
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927: ◆SHpOT25On.[saga]
2012/03/31(土) 03:28:16.07 ID:koUd7CeAo
女僧侶「それで、明日のいつくらいに火山に入るのでしょうか。」

勇者「明日は夕方程度に火山ふもとの村に入ることが出来る。その村の状況にもよるが東へ裾沿いに少し進み、坂が比較的緩やかな場所を入山予定地としている。」

勇者「夜に入山するのは危険だから、村か入山予定地で一泊したのちに入る予定だ。だから正確には明日ではないな。」

女戦士「結構近く見えるんだけど、まだ一日掛かるのか・・・。」

女魔法「・・・そういえば砂漠を超えてから雲見ない。」

女僧侶「そういえばそうですね。火山にも雲はかかっていませんし・・・。」

勇者「この近辺に生えている雑草類も乾燥に強い種だ。砂漠並みではないにしろ雨は珍しいのかもしれないな。」

女戦士「珍しい雨かー。降られると厄介だな。」

女魔法「・・・なんで?」

女戦士「砂漠で話したろ。雨が降ると川が氾濫する。小雨とか規模が小さいなら1日、2日で落ち着くけど・・・」
女戦士「たまに来る雨は激しい事が多い。激しいと氾濫する日にちは長くなる。」

女僧侶「つまり川で水を補給する事が出来なくなるんですね。お馬さんの分も必要ですから水は頻繁に補給しなくてはいけませんし、大きい問題ですね。」

勇者「水もそうだが食料もそうだ。山を越えた後に草が生えているか分からない。火山は横断に2日掛かる。その間馬の食べ物が無い。乾燥飼料を3日ほど積んではいるが・・・」

女戦士「2頭引き馬車とはいえ食料はどうしても嵩張るからなー。乾燥っていっても草は草だし・・・。」

女僧侶「山の向こう側にお馬さんのご飯が無い場合はここで放すしかないのでしょうね。」

女魔法「・・・せっかく練習してるのに。」

女戦士「人生ままならないな。」

勇者「だから・・・明日は別行動を取りたい。」

女僧侶「別行動?」

勇者「あぁ。といっても完全にというわけじゃない。先行して様子を見てくるだけだ。」

女戦士「斥候みたいなもんか。そりゃありがたいけど・・・」
女魔法「寂しくない?」

勇者「・・・少しだけな。大丈夫だ、旅に出る前は4年ほど孤独だった。慣れている。」

女僧侶「・・・。」

女戦士「悪いな。確かにそうした方が無難だ。」

勇者「予定としては、火山横断場所の頂上付近まで行くつもりだ。そこから火山の向こうを観察して馬が生存可能か判断する。」
勇者「・・・走り通せば一日で帰ってこれるだろう。」

女戦士「明日の朝出発して明後日の朝に帰ってくるんだな。」

勇者「予定通りいけばそうだ。魔力視を使えば夜も大丈夫。3人が入山するまでには帰ってくるよう心がけはするが、間に合わなかった場合はスマナイが待っていてくれ。」

女僧侶「そのくらいは良いのですが・・・。」
女魔法「・・・私も行く?」

勇者「・・・。」
勇者(そうか、一人なら背負う事が出来るか。いや、しかし危険だ。)

勇者「大丈夫だ。少し見てくるだけだからな。」

女魔法「・・・そう。」


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