過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いを掛けたけど治った」
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957: ◆SHpOT25On.[saga]
2012/04/05(木) 22:34:08.44 ID:+rf5HTOoo
女魔法「喋る剣・・・。どういう構造だろう。」

女戦士「んー、それはまぁ魂が込められてるとか・・・。」

女魔法「魂が有るだけで喋れるなら犬や猫も喋れる。」

女僧侶「喋る事が出来るという事は発声する手段が存在し、尚且つ喋るために考える器官がある事を示しますね。蓄音機みたいに同じことを繰り返すだけなら不要ですけど。」

勇者「いや、伝説の短剣は喋る事が出来たわけではないからな?」

女魔法「分かってる。ただ疑問に思っただけ。」

女戦士「脳みそ持ってる剣って気持ち悪いな・・・。」

勇者「振り回したら気分を悪くしそうだな。常に脳震盪だ。」

女僧侶「実際に存在したら誰も使えないでしょうねぇ。」

女魔法「どこに脳を入れるんだろう・・・。」

女戦士「棒にして剣の芯みたいに入ってるんじゃないか?」

勇者「折れたら修復不可能になるな。」

女僧侶「大変気持ち悪いですね・・・。」

女魔法「剣が喋っても意味が無い。」

女戦士「まぁ煩わしいだけだろな。剣に使われるなんて素人だ。」

女僧侶「そういえば平等の魔剣の伝説なんてありましたね。」

女魔法「?」

女戦士「あーあったなぁそんなの。どんなんだっけ?」

勇者「お伽噺だったか。平等の魔剣と言う、誰にでも扱え誰にでも死が訪れる剣が有った。柄を握れば力があふれ、しかし離すことは叶わない。末端から魂を食われ抜け殻となった肉体は次を探す。」

女僧侶「私は誰も選ばない。私を使え。人でも人ならざる者でも、犬でも猫でも使わせる。・・・使おうとするもの全てに比類なき力を与える代わりに魂を奪う。確か、最後は火山の火口の中に落ちてしまったんですよね。」

勇者「あぁ。最後の使用者が復讐を遂げた後に溶岩の中へ投身した・・・らしい。」

女戦士「この火山の中にあったりしてなー。」

勇者「はは、かもしれないな。生き物がたどり着けない溶岩の火口の中に今でも使用者を待つ意志有る魔剣。わくわくするな。」

女魔法「・・・勇者ってお伽噺詳しいね。」

勇者「家にある本は全て読んだからな。全部覚えているわけではないが、それなりに詳しいと思うぞ。」

女戦士「家にある本ってお前ん家図書館じゃなかったか?」

女僧侶「博学にもなりますね・・・。他のお伽噺って何かあります?」

勇者「そうだな・・・。有名所では火山に住むドラゴンがあるが、知っているか?」

女魔法「知らない。」

女魔法「酒好きな赤いドラゴンの話だったっけ。火山の傍を人が通るたびに酒寄こせ寄こさねば代わりにお前を食うとか脅してくる話だろ?」

女僧侶「しかし実際は食べるなんて事はせずに無ければ無いでただ帰っていくらしいですね。」

勇者「最終的にはその話が広まって誰も酒をくれなくなったから火山に引きこもってしまったらしいな。時たま現れては要求するようになったとか。」

女魔法「ドラゴンかぁ・・・。ほんとに居るのかな。」

勇者「居たらいいな。脅すだけ脅して無ければ無いでただ帰るとは微笑ましい。」

女僧侶「本当にお酒が好きなだけなんでしょうね。最初に言われた人は本当に怖かったとは思いますけど・・・。」

女戦士「そりゃもう冷や汗だらだらだったろうな。何十倍もデカい蜥蜴に食うぞとか言われたらなー。」

勇者「大きさは武器だ、それだけで有利。殺しにくい、殺しやすい。言われたものは信じるしかなかっただろうな。」


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