105:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[!red_res saga]
2011/08/01(月) 16:44:14.09 ID:Nz5OzQ1/0
「いやいや、ふつうは中の部品をリサイクルする為に電気屋とか専用のトコ持ってくじゃん」
けど、そんなあたしの思惑とはお構いなしに兄貴は語り続ける。
「まあね」
それに逐一、反応してあげてるあたしもどうかと思うけど。
「それなのに平然と捨てていく奴らがいんだよ。そこら辺の何の変哲もない道や藪ん中に」
「電気屋持ってたっらお金かかるからでしょ?」
「捨てるのがいいことだとは絶対に思わないけど、そういう人がいても不思議だとは、
あたしは思わないわ。いるのよね、結構。そういう人たち」
あたしは当然のように言い放つ。
まるでそんな連中を何人も見てきたみたいに。
と、ここで一つ、
「そうなんだよな……で、そんなゴミとしての扱い受けてるまだ使えそうなモノ見て、
俺思っちまったんだよ」
兄貴は溜息を吐きながら、
「もったいねぇって」
胸の内を吐露した。
「……」
「だってそうだろ?なんか可哀想じゃねーか、新しいもんにも生まれ変わる事も出来ずに、
ただ当人たちにとって必要無くなったから捨てられるなんてよ」
ああ、分かった。
分かってしまった。
きっとこの人は……。
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