15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/05(金) 14:00:47.87 ID:jnp1S4sK0
・・・・・・・・・
そう、これはつまり、エネルギーを無効化する零落白夜のシールド
当然エネルギー消耗は激しいが、完全に攻撃を無効化できる以上、圧倒的にこちらが有利となった。
福音に実弾兵器がないのは、スペックカタログで確認済みだ。
「うおおおっ!」
強化され、大型四機のウイングクラスターが備わった白式・雪羅は。二段階瞬時加速可能にしている。
複雑な動きをする福音も、最高速での回避が可能な訳ではないのだから、これで十分追いつける。
『状況変化。最大攻撃力を使用する』
福音の機械音声がそう告げると、それまでしならせていた翼を自身へ巻き付け始める。
それはすぐに球状になって、エネルギーの繭にくるまれた状態へと変わった。
――まずい。イヤな予感がする。
それは、最悪なことに的中した。
翼が回転しながら一斉に開き、全方位に対して嵐のようなエネルギーの弾雨を降らせる。
それはつまり、ダメージから回復しきっていない鈴たちにも攻撃が及ぶということだった。
(くっ! 守り切れるか――!?)
俺はすぐさま仲間の盾に走ろうとするが、それを怒鳴り声に蹴飛ばされる。
「何やってんのよ! あたしたちは腐っても代表候補生よ?
余計な心配してないで、さっさと片付けちゃいなさいよ!!」
「鈴……わかった!」
仲間を信じる。今の俺にはそれしかない。だったら、どこまでも信じきってやる。
俺は右手の雪片と左手の雪羅、それぞれから零落白夜の光刃を作り出して、再度福音へ飛び込んだ。
19Res/11.90 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。