過去ログ - エリー「私と5つの物語……///」
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19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/05(金) 20:29:53.70 ID:rkRztRK1o
なんだかやけに真っ白な視界をただぼんやりと眺めていました。
穏やかに風が吹いて髪を揺らします。
そしてその風は確実に次に来る季節の香りを運んでくるのでした。
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2011/08/05(金) 20:30:54.78 ID:rkRztRK1o
いきなりのことでしたが、私にはなぜか、ネロの気持ちが分かる気がしました。
エリー「大丈夫、ずっと一緒だから……」
ネロ「ほんとに?」
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2011/08/05(金) 20:31:25.59 ID:rkRztRK1o
ネロのその言葉に本当にこわくなったのは、私でした。
ネロにはなにか、確かな予感があって、そこからくるなんらかの思いがそう言わせたのかもしれません。
もしかして、ネロは私たちの別れを直感しているのではないかと……
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2011/08/05(金) 20:33:10.32 ID:rkRztRK1o
晩春の光の鈍いまぶしさに目を開きました。
たしか、ネロとお菓子を食べて、紅茶を飲んで、おなかいっぱいになって……
そして、春のあたたかさの中で眠くなってしまったようです。
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/05(金) 20:34:53.34 ID:rkRztRK1o
私はネロに覆いかぶさるようにしてやわらかいその髪に額を付けました。
エリー「大丈夫。たとえ季節が変わっても、何年経っても、ずっと、ずっと一緒だから」
私たちはしばらくそのままでいました。
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2011/08/05(金) 20:38:44.52 ID:rkRztRK1o
ミルキィホームズのエリーちゃんことエルキュール・バートンちゃんが主役のお話を5つ書きました。
エリーちゃんらしいとってもエロキュートな仕上がりになっていると思います。よかったら楽しんでいってください。
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2011/08/05(金) 20:40:31.54 ID:rkRztRK1o
第2話 秘密の園
朝の光が空高く、小鳥の歌と一緒に降り注いでいるのを、私は真っ白な心で眺めていました。
コーデリア「あら。エリー、どうしたの?」
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/05(金) 20:41:30.38 ID:rkRztRK1o
私はただぼんやりと、その清潔できれいな姿に見とれていました。
だからそのとき、不意にコーデリアさんがこちらに振り返ったとき、私はびっくりしてあわててしまったのでした。
コーデリア「ふたりきりなんて……ひさしぶりね」
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2011/08/05(金) 20:42:27.82 ID:rkRztRK1o
私は目を伏せて、静かな朝の部屋にかすかに漂う櫛の音を聞いていました。
コーデリアさんは丁寧に私の髪を梳かしていきます。
私の座っている小さないすの足下には光が揺れていました。
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/05(金) 20:44:23.40 ID:rkRztRK1o
コーデリア「ほんと、私のにしちゃいたいくらい……」
頬を寄せたコーデリアさんの長いブロンドの髪が私の頬に触れ、胸の前に流れました。
私はとてもどきどきしていたけれど、それでも、どうしても指が動いてしまうのです。
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/05(金) 20:45:34.18 ID:rkRztRK1o
ネロ「じゃっじゃーん!」
両手いっぱいにフルーツを抱えたネロがシャロと一緒に部屋に帰ってきたのです。
すべるようにコーデリアさんの髪が私の手元を離れました。
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