過去ログ - エリー「私と5つの物語……///」
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67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/05(金) 21:44:47.85 ID:rkRztRK1o
ネロ「くっそーまたじゃがいもだけー?」
ネロは憎らしげに目の前のじゃがいもを見つめていました。
コーデリア「仕方ないじゃない……いつものことよ……」
エリー「授業が終わったら、きのこ探しましょう……」
お昼の食堂は活気のある喧騒に満ちていますが、私たちの前にはじゃがいも、4つ。
それでも、食べられることはありがたいのでみんなでじゃがいもをかじります。
むしろ最近ではじゃがいもひとつでさえ幸せな食事に思えてきます。
コーデリア「あら、どうしたの、シャロ?」
シャロ「えっ?」
エリー「なんだか、元気なさそう……///」
シャロ「いえ、あの、大丈夫ですっ! ちょっと考え事してただけなんでー」
ネロ「考え事ー? その時点でシャロらしくないんだけど。風邪なの? クラリス王女なの? 変なもの食べたの?」
シャロ「ひ、ひどいですー……どいひーですー……」
そしてみんなで顔を見合わせて笑い出しました。
じゃがいも1個の食事でも私たちは結構この生活を楽しんでいるのです。
でも、目が合うとすぐに視線を逸らしてしまうのですが、やはりシャロは何かを考えている風な表情で私を見つめているのでした。
アンリエット「楽しそう、ですわね」
そんな折、アンリエット生徒会長がやってきました。
シャロ「アンリエットさん! どうしたんですかー?」
エリー「わざわざこんなところまで……」
アンリエット生徒会長はなんといっても注目される存在で、ここにやってくると隔離されている私たち4人のところにも自然と食堂にいるみなさんの視線が集まります。
アンリエット「あなたたちにお話があります」
ネロ「話って?」
コーデリア「なんか嫌な予感が……」
アンリエット生徒会長は周囲をすこし気にする素振りを見せてから、言いました。
アンリエット「そうですわね。今お話するのも何ですから、放課後に生徒会長室にきてください。よろしいですか?」
シャロ「はいですー!」
そういうとふわりと向きを変えて戻っていきました。
コーデリア「なにかしら?」
ネロ「さあ?」
エリー「でも、あまりいい予感はしないような……」
ふと窓をみると、空にはだんだん雲が重なっていました。
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