11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/08/06(土) 21:52:57.75 ID:3DYnwWy5o
騒がしい声で、女は目を覚ました。傍らの時計を見ると、まだ深夜だ
再び寝ようとしたが、どうも声が気になる。女は服を着替え、見に行こうと、ベッドから出た。その時だった
侍女「女様!起きてください!」
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/08/06(土) 21:56:31.94 ID:3DYnwWy5o
侍女「お急ぎください」
廊下を走る。血の匂いが流れてくる。王女は無事だろうか。心が痛む
女「ごめんね、先に行く!」
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/08/06(土) 22:04:19.54 ID:3DYnwWy5o
仮面の侵入者が繰り出すダガーを、女は双剣で受ける。小回りが利くダガーに、重い両手剣で相手はしたくない
明らかに訓練を受けている攻撃の仕方。しかし、実力はそれほどでもない
不自然なことに、帝都の貴族街での戦闘にもかかわらず、軍の援護は来ない
屋敷には火も放たれ、ここはまだ平気だろうが、門の方では業火が天を舐めているというのに
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/08/06(土) 22:06:28.21 ID:3DYnwWy5o
侍女「ふっ!」
長剣と短剣で、刺客の二刀のダガーを受け止めた侍女が、短く息を吐く
それと同時にスパン、と刺客の頸動脈が血を吹く。わけがわからないといった表情で、刺客が崩れる
攻撃の正体は、暗器。極細の鎖に薄く鋭い刃が連結されており、魔法で自由に制御する
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/06(土) 22:07:00.13 ID:QtSfNjKho
期待する前に飽きそう
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/08/06(土) 22:07:37.99 ID:3DYnwWy5o
王女「えーいっ!」
女と侍女を主とする前衛の攻撃を抜け、後衛の王女を狙いに行った暗殺者が吹き飛んでいく
王女の大盾による強力な一撃のせいだ。強固な大盾は、遠心力を利用することで巨大な鉄槌へ変貌する
王女は防性魔法に適性があるとはいえ、攻性魔法が使えないわけではない。強化された力での一撃は、全身粉砕骨折程度は軽い
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/08/06(土) 22:11:24.32 ID:3DYnwWy5o
女「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄っ!!!」」
女は両脇から来た刺客に対し、両手剣を解体。双剣で切断する。同時に、前方に盾と剣を構えた刺客を確認する
女「うおおおおおっ!」
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/06(土) 22:16:56.37 ID:3DYnwWy5o
敵は数で押し切るつもりなのか、実力は大したことがないとはいえ、その人数は膨大だ
真綿で首を絞められているような、じわじわとした苦しみ
あきらかに戦果はこちらが上とはいえ、それはそれ。全滅は時間の問題だった
女「くそっ、らぁっ!」
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/08/06(土) 22:20:58.32 ID:3DYnwWy5o
大臣邸 裏庭
大臣「おお、よく来てくれた」
王女が目指した場所は、裏庭。そこには馬が何頭かと、女の父親である大臣がいた
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/08/06(土) 22:24:23.34 ID:3DYnwWy5o
剣が狙いと王女と大臣は読んだが、王女殺害の可能性も依然として高い
外に刺客が控えている可能性を考え、女が先に出ることになった
刺客の目当てだという剣は、女が持っている
刺客「逃がすか!」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/08/06(土) 22:28:15.30 ID:3DYnwWy5o
帝都中央広場
そこには、昨日までなかったものが存在していた
死体である。磔にされ、心臓を槍で貫かれた、幾人もの死体
大臣邸での戦闘による、死者であった
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