3:いぬ ◆7WEJDNG8rg[saga]
2011/08/07(日) 20:40:46.70 ID:vKYwZ9d20
建物どころか、草木一本すら存在しないただ茶色の地面が剥きだしにされた荒野に響く叫び声。
それに応える声が1つ。
『ふふふ、やっと戻ったか。とりあえず、お帰りと言っておこうか?幻想殺しの少年よ』
「なっ誰だ!?・・・・・・・・??本当にどちらさまでせうか・・・何か全体的に光ってますよ?」マブシイヨ
『ふふふ、私はただの案内人さ。外と彼を繋ぐ・・・ね』
「は?彼?」ダレデスソレハ
『この状況を説明できる″人間″だよ。そして、彼は君を待っている。ついてきてくれるね』
「え・・そんな急に『ま、返事は聞いてないんだけどね』
ヒュン
「えええ!?ってうお!?なんで?さっきまで地平線すら見えそうな荒野だったのに、急に室内!?しかも無駄に豪奢ですよ!?というか、俺は幻想殺しのせいで、空間移動は・・・」
『ふふふ、残念ながら、少しの間それを眠らせておくくらい私には分けないのだよ。右腕ごと外に置いてくるほうが楽ではあったがね』
「ひっ!?右腕ごと外に置いてくるって・・・」チギッチャウッテコト?
『ふふふ』ソウナルネ。ミギウデダケトハカギラナイガ・・・
「ひいいいいいいいいいいいいい」
『冗談だ。そんな無駄なことはしないさ。右腕がなければ君をここへ案内する意味がない』
「え?」
『その先で、私を案内人にした″人間″が待っている。さっさと行ってやってくれ。待ちくたびれて水面に浮かんでいるかもしれない』
「は?」
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