過去ログ - 【多重】とある無限のリリカルなのはAlaRubrA【クロス】
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34:めけめけ
2011/08/13(土) 17:42:29.48 ID:+PEmBsCAO

彼の戦う理由は誰かを救う為であり、その為ならば意識を絶たれるまでどんなに満身創痍であっても立ち上がり、拳を振るってきた。

故に…戦う理由がないのに女の子を相手にしなければならないこの状況に彼は戸惑っていた。

避けられないないのならやるしかないか、と覚悟を決めた次の瞬間―目の前に、フェイトが迫っていた。

「おわっ!?」

咄嗟にサイドステップでフェイトの持つ斧―バルディッシュを回避する。

しかし、息をつく暇もなくすぐに次の一撃が上条を襲う。辛うじて攻撃をしのぐものの、次から次へと繰り出される斬撃にあっという間に追い詰められていく。

(このままじゃまずい!まずは距離をとって立て直さないと)

一方、フェイトは上条をあっさり追い詰めたことに困惑していた。自分の知っている上条はこの程度は軽くしのげた筈だが…

余計なことを色々考えていたことで若干集中力が乱れたのか、単調になった攻撃をかわされ距離を置かれる。

(…今は、戦いに集中しよう)

(『幻想殺し』に魔法は通じない…ならば、それを目眩ましにして一気に片をつける!)

フェイトの周囲に雷雲が集まる。そして―

「いきます!」

――――――
―――――
――――

「いきます!」

なんとかフェイトの隙をつき距離をとって立て直した上条だが、今度はフェイトの周りに雷雲が集まっているのを見て驚愕する。

(そんなことまで出来るのかよ!)

間もなく、フェイトの宣告と共に頭上からいくつもの雷が落ちる。

咄嗟に自分に直接落ちてきた雷は右手で防いだものの、周囲に落ちた雷が閃光と轟音を撒き散らした。

視覚と聴覚を一瞬にして奪われ、平行感覚を失う。

(ぐっ…このままじっとしてたらいい的だ!)

まだ視覚も聴覚も取り戻せていないが、構わず体を投げ出すように倒れる。直後、自分の体をバルディッシュが掠める。

「―っ!?」

今のをかわされるとは思っていなかったのか、フェイトの動きが一瞬止まる。その間に倒れた体を起こし、フェイトの位置を確認する。

(耳はまだちゃんと働いてないけど、目は大丈夫だな)


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