53:展開予測されて萎えて遅くなったorz ◆tt4XjKq/KE[saga]
2011/10/01(土) 02:04:08.41 ID:KnJGtqdH0
シャルはライフルを量子化するとショットガンを取りだした。
一夏やラウラとじゃれあうときの屈託のないあの笑顔で銃口を瀕死のセシリアの頭に据える。
「Au revoir.(さようなら)」
「……かわいそうな人」
引き金に駆けたシャルの指は動かない。セシリアはもう意識がはっきりしないが、うつろに喋っていた。
of sin
繰り返す言葉がシャルの脳裏に響く。
You know as you behave miserably,you became his bad luck.I know you wish you could stop being sinner.
May the God help you.amen.
「……だまれ」
Kill me.I forgive your sin.
シャルがびくりと震える。
「わたくしは、違うわ……一夏さんが力をくれるの……さあ、殺しなさい、それでもわたくしは……あなたを、許せる」
言葉も英語混じりになっていたがシャルはちゃんと聞きとれていた。
セシリアの中には貴族としての誇りも家を守ってきた義務のこころも、何もなかった。
あるのは一夏だけだった。
一夏との思い出が走馬灯のように巡り最後告白の瞬間に行き当たると、幸せで一杯になり、全てを許せる気がした。
日曜ごとに読まされた福音書の言葉を朦朧と呟いていた。聞くうちにシャルの震顫が激しくなっていく。
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