24: ◆BMkVgrQB5qSZ[sage saga]
2011/08/12(金) 01:19:03.69 ID:BFRrGUMm0
昼休み、学校の屋上で、まどかとさやかはお互いの心境を確認しあっていた。キュゥべえはいない。
今朝、教室に着いてすぐに釈明をした結果、仁美の誤解を解くことはできた。
二人の頭を悩ましているのは願い事とその代償だ。
25: ◆BMkVgrQB5qSZ[sage saga]
2011/08/12(金) 01:19:41.10 ID:BFRrGUMm0
「それにね、まだ迷ってるの。今の私は幸せだから、魔女と戦う方が怖くて嫌だなって、思っちゃう。
私、臆病だよね? 夢が叶うチャンスなのに」
「そんなことない。あたしもいろいろ考えたけどさ、やっぱそこで悩んじゃうわけだし。
まどかは確かにちょっと怖がりだけど、やさしい子だよ」
26: ◆BMkVgrQB5qSZ[sage saga]
2011/08/12(金) 01:21:05.66 ID:BFRrGUMm0
――私が見張っているから安心して。
――ふぇ? マミさん?
――僕もいるよ。
27: ◆BMkVgrQB5qSZ[sage saga]
2011/08/12(金) 01:22:08.90 ID:BFRrGUMm0
「あの、その、暁美さん?」
「……ほむらって、呼んでもらえるかしら」
淡々と返事をしていたほむらが言いよどむ。
28: ◆BMkVgrQB5qSZ[sage saga]
2011/08/12(金) 01:22:54.90 ID:BFRrGUMm0
昼休みに起きた衝突の後は、何もない平和な時間が過ぎゆくばかり。
そして、放課後。予定されていた魔法少女体験コースが始まる。
オレンジ色の町なか、マミはソウルジェムと呼ばれる宝石を頼りに、魔女の気配を探っていた。
彼女のうしろを、バットを手にしたさやかと、キュゥべえを抱えたまどかがつづいて歩く。
29: ◆BMkVgrQB5qSZ[sage saga]
2011/08/12(金) 01:24:13.45 ID:BFRrGUMm0
「……あの、マミさん」
「マミさん、あそこ!」
まどかの小さな声はさやかの叫び声にかき消された。
30: ◆BMkVgrQB5qSZ[sage saga]
2011/08/12(金) 01:24:57.46 ID:BFRrGUMm0
「これで身を守る程度はできるけど、二人とも絶対に私の傍を離れないでね」
「はい、わかりました」
「さやかちゃんも頑張っちゃいますよー」
31: ◆BMkVgrQB5qSZ[sage saga]
2011/08/12(金) 01:25:54.68 ID:BFRrGUMm0
結界の最深部につながる扉が開き、三人の少女は細い通路を奥へと進んだ。
少女たちがたどり着いたのは、色とりどりの薔薇が咲き誇る庭園。
侵入者に気づいた結界の主――薔薇園の魔女が、そして、使い魔たちが一斉に警戒態勢をとる。
マミは魔力をこめた障壁を展開すると、さやかとまどかから離れた場所へ移動した。
二人に危害が及ばない距離をとり、マミは魔女にマスケット銃の照準を合わせ、その引き金を引いた。
32: ◆BMkVgrQB5qSZ[sage saga]
2011/08/12(金) 01:27:10.55 ID:BFRrGUMm0
「マミさん、すっごく恰好よかったです」
「うんうん、まどかの言うとおりですよ」
「ふふ、おだてても何もでないわよ?」
33: ◆BMkVgrQB5qSZ[sage saga]
2011/08/12(金) 01:37:24.73 ID:BFRrGUMm0
書き溜めていた分が尽きました、ごめんなさい
次の投下は一週間以内にできるよう、努力します
読んで下さった方々、ありがとうございます
おやすみなさい
34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2011/08/12(金) 01:38:58.58 ID:ejoDHl2go
本編アフター……なのかな?
パラレルワールド的な……
続きが気になる、乙彼
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