22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/13(土) 13:11:34.84 ID:Gu3hpdcq0
いつも通り部室に向かおうと思ったがやめた。
あとで鞄は取りに来られる。そんな時間はいくらでもある。
だから、それよりもまず・・・。
教室の俺の後ろ席はすでに埋まっていた。
なぜかゴクリとつばを飲んでしまった。いや、興奮していたけどそういう興奮ではない。
なれないことしたせいで息があがった。
肩で息をしつつ、窓際の一番後ろの席から2番目の席に窓に背を向けてどかっと腰を下ろす。
汗で額に前髪が張り付いている気がしたが、今はそれどころではない。
右側では、憂鬱そうな顔が頬杖をついて窓の外を眺めていた。
「なに、あんた、朝から息切らしてんの?」
「おい、今日は何日だ?」
「はあ?」
昨晩のうちにこもった熱気を開放するために開けたのであろう窓からは
心なしか風が吹いて俺のYシャツの襟元をくすぐる。
今日もまた暑くなることだろうことが見て取れるような朝の空には、雲が悠々と流れていた。
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