33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/16(火) 00:19:51.03 ID:xA3bNg18o
夜になっても病院壕の中では、負傷兵のうめき声と悪臭が耐えませんが、砲爆撃が途絶えるひとときがあります。
しかし、そうすると別の音が聞こえてくるのでした。
“ジャグ……ジャグ……”
「ん……何の音だろ?」
疲労でうとうとしていた私は、聞き慣れない音に目が覚め、耳を澄まします。
「これ、もしかして……!」
ウジが、負傷兵たちの肉をかじり、骨をきしる音だったのです。
“クチュ……クチュ……”
“グッ……グッ……”
これが、うめき声に混じって、壕全体に静かに響きわたる様子は、本当に不気味でした……。
137Res/131.23 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。