過去ログ - 唯「ひめゆり」
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35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/16(火) 00:24:30.78 ID:xA3bNg18o

もうだいぶ前に、三角兵舎の手術室は砲爆撃で破壊され、壕の通路で手術をしています。


今回の照明係はりっちゃんです。

手元を照らすランプの燃料がないので、ロウソクを素手で持って手術場を照らしていました。

すると、当然ですがロウが溶けて手にべったりとかかります。


 「うぉあぢぢぢぢぢぃ!!!!」


りっちゃんが思わず、ロウがたれないようにロウソクを立てました。

すると、メスを握った軍医さんが怒鳴ります。


 『おい!手元ちゃんと照らせ!見えんじゃないかッ!!』


麻酔不足は最も深刻でした。

周囲ではあちこちから重症患者がうめく声が夜通し聞こえますが、

手術台の上からは、それをかき消すほどの絶叫が発せられます。


 『軍医殿っ!お願いですッ!殺してください!!ごろじでぐだざいぃ!!!ああぁぁぁあ゛あ゛あ゛!!!』


左脚に重傷を負った兵隊さんが、肉を切られる激痛のあまり半狂乱になっています。無理もありません。


 「兵隊さん!動かないで!頑張って!」


ムギちゃんがその腕力で、暴れる兵隊さんの両脚を無理矢理押さえつけます。

私は左腕、澪ちゃんは右腕を押さえていました。


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