過去ログ - 唯「ひめゆり」
1- 20
52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/17(水) 00:28:46.80 ID:c+5+k8k3o

www.youtube.com
(【凄惨につき視聴注意】六月以降の戦い)



―――六月十四日以降、八重瀬岳、与座岳といった防衛線は米軍に次々と突破され、

司令部のある摩文仁方面と、避難民が集まり病院壕も散在する山城方面に敵は迫った。


この前日の六月一三日、小禄の海軍根拠地隊が全滅し、司令官・大田実少将は自決。

これに先立つ六月六日、大田少将から海軍次官あてに打電した電報は、以下の有名な一節で結ばれている。


「沖縄県民斯ク戦ヘリ。県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ」




―――六月十七日

和ちゃんと一緒に、伊原第一外科壕への伝令に行く途中、空の壕で食糧を探していました。

斬り込みに行った部隊がいた壕には、食料、薬、そして、手榴弾などが残っていたからです。

そして、斬り込みに行った部隊が還ってくることは、ほとんどありませんでした。


 「手榴弾、か……」


缶詰をかばんに詰めたあと、私は、手榴弾を手に取ったり、また弾薬箱に戻したりしていました。

“いざというとき”の用意をしておこうか、迷ったのです。


和ちゃんにも、私の様子が見えていたはずですが、とがめるわけでもありませんでした。

和ちゃんもまた、密かに覚悟を固めていたのかもしれません。


 「……唯、もう行くわよ」

 「う、うん」


私は、手榴弾を、かばんに押し込みました。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
137Res/131.23 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice