52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/17(水) 00:28:46.80 ID:c+5+k8k3o
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(【凄惨につき視聴注意】六月以降の戦い)
―――六月十四日以降、八重瀬岳、与座岳といった防衛線は米軍に次々と突破され、
司令部のある摩文仁方面と、避難民が集まり病院壕も散在する山城方面に敵は迫った。
この前日の六月一三日、小禄の海軍根拠地隊が全滅し、司令官・大田実少将は自決。
これに先立つ六月六日、大田少将から海軍次官あてに打電した電報は、以下の有名な一節で結ばれている。
「沖縄県民斯ク戦ヘリ。県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ」
―――六月十七日
和ちゃんと一緒に、伊原第一外科壕への伝令に行く途中、空の壕で食糧を探していました。
斬り込みに行った部隊がいた壕には、食料、薬、そして、手榴弾などが残っていたからです。
そして、斬り込みに行った部隊が還ってくることは、ほとんどありませんでした。
「手榴弾、か……」
缶詰をかばんに詰めたあと、私は、手榴弾を手に取ったり、また弾薬箱に戻したりしていました。
“いざというとき”の用意をしておこうか、迷ったのです。
和ちゃんにも、私の様子が見えていたはずですが、とがめるわけでもありませんでした。
和ちゃんもまた、密かに覚悟を固めていたのかもしれません。
「……唯、もう行くわよ」
「う、うん」
私は、手榴弾を、かばんに押し込みました。
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