85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/17(水) 20:46:56.11 ID:c+5+k8k3o
“デテコーイ、デテコーイ!”
押し問答を続けていた私たちの耳に、米兵の声が、かすかに聞こえてきます。
「べ、米兵!?」
憂が私をかばうように抱きついてきますが、その顔色は岩陰の薄明かりでもわかるほど蒼白でした。
「ぁぁ、鬼畜米英だよ!おしまいだよぉ!」
絶望を強めながら、しばし声を殺していると、すぐ近くの岩陰から、小銃が乱射される音、悲鳴。
“アカネっ!”
“エリっ!”
“……えーい!”
続いて、手榴弾の爆発音が聞こえました。
おそらく女学生の一団が追いつめられ自決したのでしょう。
憂が震える声で、切々と問いかけます。
「もう、逃げられないよ。 お姉ちゃん、一緒に……」
「……“いきてりょしゅーのはずかしめをうけず”だもんね」
こうして、私たちは、覚悟を決めたのです。
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