90:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/17(水) 21:12:09.99 ID:c+5+k8k3o
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……?…イ? 大丈夫? 唯!?」
誰かが、すぐ近くで叫んでいます。
「……う……」
まぶたをこじ開けると、そこは薄暗い深緑のテントの中。
寝台の上に寝かされているようです。私の顔や体のあちこちに包帯が巻かれています。
私は、まだ目の焦点も定まらず、うわごとのように問いました。
「ここは……?」
しきりに叫んでいたのは、少し大人びた女学生っぽい人でした。
その人が、少し表情を和らげて私に話し掛けます。
「ここは、宜野座の米軍の収容所にある病院。私も、至近弾を浴びて気絶している間に捕まって、ね」
意識がもうろうとしている私には、そう言われても状況が飲み込めません。
「べいぐんの、しゅうようじょ…?」
米軍、と聞いて、これから酷い目に遭うのか、とも思いましたが、捕まった以上は心配してもどうにもなりません。
「そう、収容所。でもよかった。唯が、目を覚ましそうだと聞いて、病院まで来たんだけど……」
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