過去ログ - 美琴「初めまして、御坂美琴です」一方通行「……あァ?」
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14: ◆TVdz386dzA[sage]
2011/08/15(月) 16:50:33.47 ID:GW54J0te0



「わ、私……ちゅ、注射苦手で……だから……その……こここ心の準備が……」

「……なンだそンなことかよ」

「なッ!?そんなこと!??
 わわわ私にとっては大事な事なんですッ!!
 大体ここで何するか分かってたのになんで教えてくれなかったんですかッッ!!!」

「苦手かなンて知らねェし、お前が聞かなかったんじゃねェか」

「普通教えてくれるでしょ!?〜〜〜〜いじわるッ!!バカッッ!!!」

「バ!?……なンだとテメェ!!!」



大声をあげながら睨み合う美琴と一方通行。
そんな2人の大声は他の部屋にまで届いていたらしく、「なんだなんだ?」と何人もの白衣の人間が廊下に出てくる。
その状況は2人を冷静な意識へ向かわせるには充分だった。



「……チッ 行くぞ」

「……」



この場からとにかく離れなければ。
無言のまま2人の足は次の目的地へ向かわせる。
我に返った美琴は俯く顔を真っ赤させながら脳内ではもう一人の自分が叫んでいた。



(あああ〜〜〜ッッ!!初対面の人になにバカとか言っちゃってんのよぉぉぉ!!!)



彼が怒るのも当たり前だ。自分より年下の人間にバカ呼ばわりされたのだから。
売り言葉に買い言葉とはいえ自分の暴言は完全にアウト。
初対面でしかも『気になる』と感じていた人物に放った暴言。気まずい所の話じゃない。
顔色を赤や青に変えさせながら美琴の頭は後悔の波にのまれていた。


ふいに前を歩く一方通行に目をやる。やはり表情は見えない。




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