過去ログ - 美琴「初めまして、御坂美琴です」一方通行「……あァ?」
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6: ◆TVdz386dzA[sage]
2011/08/15(月) 16:36:14.67 ID:GW54J0te0


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「ここかな?能力開発研究所って」



研究所と言うよりもお金持ちが通っている病院といった方が適切であろう、能力開発研究所の前に彼女は立っていた。
研究所の敷地に入ると庭園とまではいかないが美しく手入れされたガーデンスペースがあり、そこを抜けると研究所の建物が構えていた。
まるでここに来た人間が「研究所」という未知の領域を怖がらせない為の配慮の様に思えた。

自分だけ学校を休めるという特権を得た少女・御坂美琴は少しだけ舞い上がっていた。
とはいっても2日分の着替えの入った斜め掛けのバッグの重さを苦痛と感じない程度だが。
一人で出掛ける事自体が初めてであったが、今の精神状態では不安要素が入り込む隙はなかった。



「……よしっ!行きますか!」



自動ドアが開き、研究所内の様子が目に入る。
一歩踏み入れると清潔だが少しばかり寂しげな印象のロビーが広がっていた。
何人か白衣の人間が行き来している位で人も疎らのようだ。



「えぇっと……」



少しの不安に駆られた美琴はキョロキョロと周りを見回す。確か担当者がロビーで自分を待っていると言ってたからだ。
すると目線の端から肩につかない長さの髪型をした白衣の女性が近づいてきた。



「あなたが御坂美琴さん?」

「! はい!」



「初めまして御坂さん。今回の能力測定の担当責任者の芳川桔梗です。今回はよろしくね」

「はい!よろしくお願いします、芳川さん」

「で、いきなりなんだけどここへ来たのは初めて?」

「初めてです」

「そうよね。今回の能力測定はこの研究所の各研究室に移動して行なう事になってるの。
 本当は私がついていてあげられれば良いんだけど、そうゆう訳にはいかなくてね。
 だから代わりの人をよこしたから、今回はその人と一緒に行動を共にしてほしいと思うの。いいかしら?」

「はい!分かりました」

「良かった。それじゃあその人を紹介するわね。一緒に来てくれる?」




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