過去ログ - インデックス「……おめでとう。とうま、みこと」
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9: ◆jVYAigOtyU[saga]
2011/08/15(月) 22:10:48.90 ID:vCfH7hl3o


もちろん御坂と食事を共にしたかった事実は嘘ではない。
彼女たちの関係は一年という期間を経て好敵手と呼ぶに相応しい間柄へと進化している。
その関係はある種友情と呼べるものですらあった。

「いいわね。行く行く!」

もちろん御坂に断る理由などあるはずもなく、
三人になった二人は一路ファミリーレストランに向かう為に再び歩き出す。
その足取りは歩幅こそそれぞれ違うものの楽しげなのには変わりが無かった。

「それにしてもアンタたちが外食なんて珍しいわね。いつも金欠だのなんだの喚いている癖に」

「御坂のおかげだよ」

「えっ、私?」

「この前のあのご恩っ! 上条さんはけして忘れてませんのことよ!!
あれのおかげで今月の食費随分と浮いてさー。久々に贅沢しようぜってなったんだよ。
いやー、ホント美琴サマには感謝してもしきれないぜ」

そこで貯金、とならないのが実に上条らしい。と御坂が思ったかどうか。
ニコリと上条に微笑みかけられた御坂の頬は赤い。
相変わらず赤面症の治らない初心な少女に、
インデックスはいささか呆れた視線を向けながらさりげなく上条の隣に移動した。

「とうま、ちゃんと短髪にお礼したの?」

「おー。デザート一品くらいなら奢るぞ」

「べっ、別に、そもそもあれは私の方がかっ、借りを作りたくないからやった事で……!
あっ、ああああアンタに奢ってもらっちゃったら意味ないじゃない!」

「いや、でも割に合わないだろ? むしろそれでも足りないくらいだし」

「だぁかぁら! この私がいいって言ってるんだからいいのよ!
そ、そんなことより約束、忘れないでねっ!!」

「当たり前だろ」

「……う、うん。忘れないならいいのよ、うん……」



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