過去ログ - 真宵「これも、また、戯言ですかね」
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31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/08/16(火) 11:12:36.03 ID:4VTMtEH9o
「今度こそ……行ってくる」
「阿良々木くんが何をしたいのか、何をしているのか、私にはよくわからないのだけれど
……」
「ほっていてくれ……」
とにかく、再三のチャレンジ。
少女八九寺は、僕に声をかけられたことなんてまるでなかったかのように、看板に向か
っている。メモと照らし合わせるように。
先手必勝とばかりに、僕はその後頭部を平手ではたいた。全く警戒していなかったらし
く、(当然だ。僕にも何故このような暴挙に出てしまったのかわからない)真宵ちゃんは、
看板に思い切り、むき出しのおでこをぶつけることとなった。
「な、何をするんですかっ!」
振り向いてくれた。
ありがたい。
「後ろから叩かれたら誰でも振り向きますっ!」
「いや……叩いたのは悪かったよ」
度重なるショックに、ちょっと気が動転していた。
「でも、知ってるか?命という漢字の中には、叩くという漢字が含まれているんだよ」
「意味がわかりません」
「命は叩いてこそ光り輝くってことさ」
「目の前がちかちかと輝きましたっ」
「うん……」
誤魔化し切れなかった。
今日の戯言遣いは不調のようだ。
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