35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)[sage saga]
2011/09/07(水) 22:55:53.96 ID:Ai3V9d6Po
ガチャガチャ
鍵が開く音。
ギィ、バタン
扉が開く音。
カキン
再び鍵がかかる音。
そして、
「よお。本当に来たんだな。どれだけ美琴が好きなんだよお前」
彼の声と、彼の足音。
白井は一息、呼気の呑む。
それから背を正し、振り向いた。
顔に浮かぶは、いつものような澄ました表情。そのまま、ふぁさっ、と髪を掻き揚げた。
「呼び出しておきながらレディを待たせるなんて……本当に最悪ですのね」
「そうか? むしろ良心的だと思うぜ? ちゃんとここに来て、取引を成立させてやったんだからな」
そう言って、彼が笑った。
彼にとっての宴が、白井にとっての悪夢が、始まろうとしている。
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